Edit your comment 「もしも」の後に続く文章は、みな共感できますが、 特に「色が分からなくなったら、音が飛んだ旋律のように聴こえる」 は、ユニークな感覚だなあと思いました。 最後の「自分の世界から出られなくなったら 生きる喜びを味わえなくなるだろう」は、 一般に「自分の世界に閉じこもるな」と言われるのとは逆ですから、 新しい気づきのように感じました。 凛桜さんの詩的な写真と精神世界の優しさが織りなす世界は、 凛桜さんの幸福な自分の世界を表しているようですね。 こんな聖書の話を思い出しました。 古代ユダヤ人の律法では、妻が子のないまま死んだ場合は、 弟が兄の妻をめとって子をもうけるよう定められていました。 復活を信じないサドカイ人(祭司たち)が、イエスに質問をします。 「七人兄弟がいました。長男は結婚したが、死んで子がなかったので、 その妻を弟に残しました。 次男から七男までが同じ女を妻にし、兄弟たちはみな死にました。 そして最後に、その女も死にました。 すると復活の際には、その女は七人のうち誰の妻なのでしょうか。 彼らはみな、その一人の女を妻にしたのです」 イエスはこう答えます。 「あなた方は思い違いをしている。 復活の時には、天使たちのように、人はめとることも嫁ぐこともしない」 つまり人間が復活する時は、肉体がないので結婚しないと言うのです。 『ベルリン・天使の詩』という1987年映画がありました。 天使が肉体を着けて人間になり、地上に降り立ちます。 肉体を初めて身に着けたので、あらゆることが新鮮な体験になり、 楽しいと感じます。例えばこんなことを言います。 「歩くと、骨の動くのを感じる。 靴を脱ぎ、足の指を伸ばす。はだしの感触を味わう」 「いいもんだろうな。体温を持ち、新聞で手が汚れる。 食事したり、うなじに見とれ、耳に触れる」 この映画は過去記事で扱ったことがあるのですが、 人間が普段味わっている「肉体」による人生体験は、 当然のことのように感じていますが、じつは至上の幸福なんですね。 SECRET SENDDELETE